あのXJAPANのhideのソロワークの共同プロデューサーであるINA氏が主宰する
音楽塾である、電脳音楽塾。
実はもう何回か受講しているのですが
先日、再度受講したい講座があったので行って来ました。
INA氏が講師を担当するワークショップは
基本的に彼の足あとを辿り、最終的にはhideやXJAPANの作業にたどり着く。
今回は初級講座の次の講座であった。
基本的にhideやXの楽曲に興味が無ければ、あまりおもしろくは無いかもしれない。
今回受けた講座の中で、衝撃的なことがあった。
いずれもhideやXの楽曲のことであるが…。
ART OF LIFEの製作秘話が1つ聞けた
これはYOSHIKIのピアノパートのことだったが、興味がある方…詳細は是非ワークショップを受講して確認して欲しい笑。
少し話しをすると、途中のピアノ伴奏はレコーディング時に録ったものではなくレコーディングに入る前にYOSHIKIがアドリブで弾いたもので、デモ音源しか無く自分で再現出来なかったからスタッフ側で再現を試みたという話し。
実はボーカロイドでは無かった子ギャル
そして、hideの最後の楽曲となるであろう「子ギャル」についてだ。
これは当初、ボーカロイドで製作したボーカルが使われているとリリースニュースで
伝えられた。
自分もこれがボーカロイドと言うのは、凄いなと試聴した際には思った。
ボーカロイド+過去のhideの声を上からINA氏が被せて完成した曲だと思っていた。
ボーカロイドの声が骨格だったら、過去のhideの声は肉付けのようなものと思っていた。
が!実は違っており、実際はINA氏が過去のhideの声を一音ずつ拾い上げてメロディパートを完成させているという、とんでもない曲だった笑。INA氏曰く「ボーカロイドパートは1%程」だそうだ。
実際にボーカロイドのみの曲を聴かせてもらったのだが、なるほど。
後半になればなるほど酷くなっていき、完成した曲とは全く違う。
そもそもボーカロイドのボーカル音声が得意とするのは
ラーラーララーラーと言う音声で、hideの歌唱法の特徴と異なる。
ラ ラ ララ ラーと言う切った発音がhideのボーカルの最大の特徴であるからだ。
ヤマハからもこのことは公言して構わないと言われていると言っていたので
おそらくボーカロイドで依頼が来た際にhideと同じようにしたいと言う依頼が来ても
困るからだろう。ボーカロイドでは出来ないからだ。
なぜINA氏が今までの音声からあれだけのメロディ音声を作ることができたのかと言う秘密は、この動画に少し答えが出ていた。
この動画は何かの特典Videoらしいが、ROCKET DIVE製作時のスタジオ風景だ。
この動画でINA氏はPCの前に座り、後ろでhideがいろいろ指示を出しているが
たくさん録ったボーカルパートからベストなパートを選んでいる最中の動画だ。
その基本的な作業をまずINA氏がやっていたからこそ、子ギャルのメロディパートが
出来たと言うのだ。
この作業はボーカルディレクションと言う。
と、まぁ今回の講座は主にINA氏がどのように音楽に携わっていき、その結果どんな楽曲が出来たのか、という講座だった。
音に魂が無いとhideと同じ音は出せないと言っていた。なるほどな〜。