最終システムに近づいたボード
本格的にエフェクターボードを組みはじめて早二年。
ようやく最終型のボードが出来たと思う。
ここまで来るのにかなり紆余曲折を経ている。
アンプヘッドに手を出してみたり、エフェクター数種類でインプットジャックから音を出してみたり…ETC
最初は小型アンプヘッドが流行っていた影響もあり
小型アンプヘッドを持ち込んでライブをやってみたが、困ったことに
使うアンプのキャビネットにより、音がかなり違いライブ当日に戸惑うことに。
次はJC120を使ってインプットジャックから音を出す方法を取ったのだが
これはこれでアンプのコントロールと足元のエフェクター設定を毎回変えるのが面倒で
何か方法が無いのかいろいろ探していた。
そこで読んだのがこの本だ。
フリーザトーンの林氏が書いたこの本はアマチュアレベルのシステムに悩む人向けに
も書かれていた。*1
余談であるが、彼はX JAPAN hideのローディーを経験しつつLUNA SEAのサウンドシステムを構築した人でも知られている。
林氏曰く、ライブハウスで自分のアンプセットを持たない場合のオススメの設定は
JC120を使用して、音を出す方法が一番無難だと述べている。
それが日本の場合、一番音が安定しやすいと言う。
音の傾向だけは知っておく
どんな音を出したいのか。
この傾向だけでも定まっていないとシステム構築は難しいだろう。
自分の場合、結果的に2色の音色を使いわけるようにしており
過去何度かこのブログで投稿しているが
一貫して、プリアンプを使うようにしている。
これはアンプのリターン挿しを前提としている。
リターンにシールドを挿しておき、プリアンプから出力させるのであれば
足元で全てのコントロール調整が可能になるからだ。
話しを元に戻すと、音色2色の内訳はこうだ。
・クリーンサウンド
ディストーションサウンドはソロ用にもう1色使っていた時期があったが
正直音量差がどれだけ必要なのかわからなくなったので、必要に迫られた時以外は
全て1色で行うように変更した。
下記はまだ迷走中の頃のボードであるが、プリアンプとして使えるエフェクターが3台ある。だが結局このボードには見切りをつけた。
TRIALのBITEDISTORTIONは以前書いたように、固いディストーションサウンドで
ドンシャリにすることが出来るが音がとにかく固い。塊のような音が気に入らなかった。
また、これはTRIALからも忠告は受けていたのだがプリアンプとして使った場合の注意事項は下記の通りだ。
「アンプのリターンに接続しても問題なく使用可能。ただしデメリットとしては、アンプ自体のEQが使えない為、パワーアンプやキャビネットのサウンドとの相性が個体差レベルを含めかなりシビア。完全に固まったシステムが用意出来ない場合、現場で翻弄される事が増えるかも…。」※@TRIAL_StompBoxより質問回答引用
結局これに自分が嵌りました。
JC120だろうと、個体差によるコントロールまではできなかった。
MOOERは…正直これはサブ用のプリアンプで、メインボードに載せるべきではない。
ツマミの調整がしにくい上に、チャンネル切り替えが微妙。
システムの完成
いろいろ迷走はしてしまったが、歪みはVH4のサウンドに戻ってきてしまった。
前述のBITEdistortionのように、リターン挿し前提なのでアンプキャビネットの影響は受けているとは思うが、音の調整はしやすい。ボリュームの効きが幅が広い。
あとの画期的なエフェクターと言うと、スイッチャー兼用のMS-3だろう。
これでエフェクターの数がそこそこ減らせた上に拡張性が高くなった。音の追加がいろいろできる。
Xtompについては、なかなか扱いが難しいエフェクターだ。クリーンのプリアンプとして扱っているが、そもそもこれに関してはプリアンプとして使えるのか、確認が取れていない。
ただ、音が良いのは間違いなく、そう考えるとプリアンプとしては間違っていないのかもしれない…。
他の機材については入れ替えが可能なものが多い。カスタムオーディオジャパンのジャンクションボックスはバッファーよりもジャンクションボックスだけの利用なため、ジャンクションボックスならどれでも可です。
*1:ライブハウスで演奏する人に向けて、と言うのかな