手軽な音質変化方法
カナル型のイヤーピースが近年主流だ。
それと同時にイヤーピースの単品販売が増えた。
代表的なのはコンプライ™ | イヤホンチップで生まれ変わるあなたのイヤホンなどの海外メーカーだが
イヤホンの音に確実に影響し、種類も豊富だ。
イヤーピースで音が本当に変わるのか。
例えば低音が弱いと感じた場合、低音が補正できるイヤーピースがあったらどうだろうか。
イヤホンを変えずにそんなことがある程度可能になるのだ。
個人的にはイヤーピースはシリコン系のfinal イヤーピースを使うケースが多い。
complyなどのウレタン系イヤーピースの方がカナル型のイヤホンには相性が良いのはわかってはいるのだが
自分の耳にウレタンフォームのイヤーピースは合わない。
聞けないわけではなく、単純に耳の事情で合わないとでも言っておこう。
と言うわけで、オススメのシリコン系イヤーチップについてです。
1位 final TYPE E
このイヤーチップは低音が増すと言われているのだが
本当に音が違って聴こえたのはfinalのみのような気がする。
だからこそ、finalのE TYPEを1位に持ってきたのだ。
このイヤーチップは自分が試したイヤホンの全てに低音を増してくれた。
特に低音が弱いと感じる機種には最良の選択になるイヤーチップだ。
装着感もこのイヤーチップは悪くない。軸が柔らかいイヤーチップは
頭を動かすと聴感が変わってしまうが、軸が厚いせいかイヤーチップが耳道の中で
比較的動きにくく聴いた音が動きによって変わるということが少なかった。
値段も手頃でサイズも豊富なため、初心者でも手が出しやすいイヤーチップだ。
2019年はイヤーピースケース付きで販売中。
ちなみにEだけでの展開ではなく、他のタイプによって音質は変わります。
2位 JVC スパイラルドッド++
ドットと色付きの軸がポイント
これはJVCのイヤーチップだが、通常のスパイラルドッドイヤーチップは
値段は手頃だ。しかしこれはスパイラルドッド++。
そして価格を見て驚くかもしれない。
3,000円近い価格なのだ。それも4個で。
もともとこのイヤーチップは内部に施されたドットをスパイラル状に配置して
音の濁りをなくすという構造のイヤーチップだ。
要はクリアに再生するという話なのだろう。
個人的にはこのようなイヤーチップは低音がもともと出やすいイヤホンに向いているのではないかと思う。
またはその逆で中高音がしっかり鳴るイヤホンではさらにそれが増すように聴こえると思う。
このイヤーチップは試したが、笠が特殊な素材で柔らかい。そして軸はしっかりしているので、イヤホンノズルをしっかり捉える。
サイズを間違えると全く音がよくならない。耳道の動きの影響をかなり受けるからだ。
だが値段がネックで豊富なサイズ展開は逆に仇となっている気がしてならないのだが…。
単純に考えて全サイズ揃えられる人いるの??
このイヤーチップは開発者インタビューを読んだほうが内容は伝わるかもしれない。
そして2020年、さらなるスパイラルドッドの新作チップが出るとのこと。
また高いのかな…。もっと価格がお求めやすいものがほしい。
ちなみに割とJVCのイヤホンはこのイヤーチップが標準で付いてくるケースが多い。ハイエンドイヤホンはスパイラルドッド++で、ローエンドは通常のスパイラルドッドなどの内訳。
3位 SONY トリプルコンフォートイヤーピース
質感が写真で伝わるだろうか…
このイヤーチップはシリコン系だが、素材が特殊で
発泡ウレタンのような質感が特徴。
どちらかというとシリコン系の装着感が嫌な人におすすめする。
ただ、装着感が良いので結果的に長くイヤホンを付けることに寄与しているため
イヤーチップとしては及第点を出しているのではないだろうか。
音質より、装着感にこだわる人向けに…。
値段も手頃なため、上記2つが合わない人には最後の砦と思ってもらっても良いかも。
遮音性とかいろいろ書いてあるレビューサイトが多いけど
統括すると、結局装着感が良いって話に落ちつているので当ブログでは先に
結論から書きました笑。
次点 SpinFit スピンフィット CP360
この笠と軸が短いのがポイント
これを次点としているのは、変更できるイヤーチップがこれしかできないケースがあるからだ。
スピンフィットのCP360は完全ワイヤレスイヤホン専用設計になっている。
上記3点は完全ワイヤレスイヤホンでは付けることができないケースがある。
イヤホンケースに収まらなくなる可能性があるのだ。
多くの完全ワイヤレスイヤホンはイヤーチップの笠が短い。
そのため多くの完全ワイヤレスイヤホンのケースに適しており、交換が容易だ。
しかしこのスピンフィットのイヤーチップ、欠点は低音がかなり削られる。
finalのイヤーチップの真反対を行っているイヤーチップだと言えば伝わるだろうか。
これはfinalが軸を使って低音に補正をかけているのに対して、こちらは軸がほぼ無いからではないか。
自分も何回かこれを試したが、良かったイヤホンは
audio-technicaのソリッドベース 完全ワイヤレスイヤホンとRADIUSのグラビティベースの2種類だけだ。
これはこの機種がもともと低音寄りなチューニングなため、低音が程良くなったと思われる。
まとめ
結局使っているイヤホンの相性と言う結果に左右されやすいが
これだけイヤーチップで選択肢もあり、音も質感も変わるということであれば
試す価値はあると思う。
個人的にはあまりイヤーチップで音が変わるというのは信じていなかった。
ただ、使ってみてやはり変わったと実感するケースが多かったので
今回の記事を作成したので、参考になれば。
complyなどは細かに対応イヤホンが書いてあるが、他はほとんど書いていない。
finalは軸の部分が長いからイヤホンの経さえあっていれば結構いろんなものに使える。
あとは試してみるしかないのが現状だが、リスキーなのはスパイラルドットだ。値段が高過ぎて気軽に試せない。